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パティスリーパクタージュ@銀座三越

今回は結論から書きますが、パティスリーパクタージュ、素晴らしかったです。玉川学園は遠いけど、銀座に来てくれるのはまたとないチャンス。銀座三越には8日まで出店してるので、ぜひ行ってみてください。


・・・と結論書いたので、改めてなれそめから。
レ・サンク・エピスは行ったことありませんでした。名前は何度も聞いていたのですが。
そこで活躍していた齊藤シェフが新しいお店を開いたというニュースも、関心を持ってチェックしてました。でも玉川学園・・・ちょーっと遠いなあー・・・と思っていたら、銀座三越に出店するとのこと。
やれうれし、と行ってきました。


銀座三越のスイーツ催事は、冷蔵ショーケース2つ分なんですよね。
なので、やっぱりマ・パティスリーに比べるとちょっと見劣り感は否めないよね。
でも、今回のパクタージュのは、いくらなんでもケーキの種類少なすぎないか?
生ケーキは
・クレームブリュレ
・オペラ
・カシスマロン
・アブリコマロン
・カフェキャラメルノワ
・シャティーヌ
・名前忘れたフロマージュのケーキ
の7種類だけ。
このうち、カシスマロン、アブリコマロン、シャティーヌは栗のケーキ
カフェキャラメルノワとオペラはコーヒーのケーキ
・・・と、素材がかぶりまくり。
こ、これは・・・
まいったねどうも。
結局、選んだ4つのケーキのうち3つが栗のケーキということに。
うーむ・・・これはちょっと期待薄かなー・・・
と、かなりテンション下がった状態で帰宅しました。


栗のケーキって、モンブランこそが至高で、モンブランを超える栗のケーキはほとんどない、と思っています。
栗って、意外と繊細な素材で、他の味と混ぜると栗の持ち味が簡単に失われてしまいがちなんですよね。
後に残るのは、栗のザラザラとした食感の悪さだけだったり。
かといってただ単にマロングラッセを混ぜただけのタルトやパウンドケーキなんかも、悪くはないけど、カルディでブロークンのマロングラッセを安く買ってきてそのまま食べたほうが美味しいよね、という場合がほとんど。
栗のケーキ=マロンペースト+無糖の生クリーム+焼きメレンゲ。
これ以上の組み合わせは、ほぼ存在しない、
・・・ぐらいに思っていて、だから今日買ったケーキも、あんまり期待できそうにない。トホホ・・・
まあ、ともあれ、買ってきたからには食べてみましょう。

その前に、パクタージュの紙袋がとても可愛いので。

鍵がいっぱい!
なんで鍵なのかは謎ですが・・・


まずは、今日買った唯一の栗以外のケーキ、カフェキャラメルノワ。

名前の通り、コーヒー+キャラメル+ヘーゼルナッツのケーキ。
バタークリームたっぷりなので、とても美味しそうです。
どうかな・・・
と、食べてみると、これがなんとも!うまいではないですか。
いちばんに感じるのは、キャラメルのほろ苦さ。かなり本格的にほろ苦いです。
おそらく、スポンジ部分に染み込ませてあるコーヒーがキャラメルの苦さをサポートしているようです。
キャラメルの苦さ、コーヒーの苦さにヘーゼルナッツの香ばしさが合わさって、とても渋い味わい。
そして、最上部のキャラメルが、なぜかゼリー状になっていて、ちょっと面白かった。
あと、飾りのマカロンが、クッキーみたいな食感。
これは、いわゆる「マカロン・パリジャン」ではなくて「マカロン・ド・ナンシー」というやつなのかな?これも無骨でケーキによく合っている。


ここからは栗のケーキ3連発です。
まずは、今回の催事の目玉、「シャティーヌ」。

これ、端っこのほうがこんなになってるんです。

横に貼り付けてあるチョコはまるで銅板のような鈍い輝きを。

これはもう、ケーキというよりは高級服飾品とかインテリアのようなフォルム。
エレガントです。美しい。
でも、味はどうなんだ?
チョコを取り去ると、内部構造はこんな感じ。

これは・・・すごい凝りまくっている。どんな味なのか想像が難しいです。
どんなんだろ・・・と食べてみました。
!うわ!
びっくりした!
最初にやってきたのが干しプラムとたっぷりのお酒。
これはプラムが主役のケーキなのか?
と思っていると、今度は栗の味が追いかけてくる。
モンブラン以外でこんなに栗の主張が強いのは、初めてかも。
間違いなく栗も主役。
これは・・・プラムと栗のダブル主演のケーキです。お互い一歩も譲らず。
そして、ぶわっと薫るアルマニャック。
素晴らしいです。素晴らしいです。
ダンディーというか、ハードボイルドというか、R18というか。
非モンブランの栗ケーキでこんなに美味しいと思ったのは初めてかも。


次も栗のケーキ、カシスマロン。

ヴェリーヌ仕立てです。
ちょっと背が高いので、全部のパーツをいっぺんにすくうのは難しいのですが、スプーンを底まで突っ込んでガツッといきます。

えいやぁ!と食べてみました。
なんだこれ!カシスが、カシスが、濃厚過ぎる!
激烈に酸っぱいのですが、果実感がすごくて、目が覚める。
でも、ここでも栗が負けてない。こちらもカシスと栗のダブル主演だ。
最近はモンブランにカシスを混ぜるのは普通になってきているけど、あくまでもカシスは添え物。マロンペーストだけだと単調になりがちなところにちょっとしたアクセントをつける、程度のものが一般的なのですが、このカシスマロンのカシスは、なんだろ、猛然と突っ張りをかます闘将型の力士のよう。
そして、その突っ張りに対して突っ張りの応酬で応えるマロンペーストの濃厚さ。
まるで、「麒麟児対富士桜」の一戦のよう・・・て誰もわからないか。
打ちのめされますよこのケーキは。


そして、栗3つ目、最後のケーキはアブリコマロン。

今度はアプリコットと栗ですね。
断面図。

こちらは、またカシスとは違った酸味。やっぱり甘酸っぱさが際立ちます。
そこに、栗とチョコの味わいがプラス。
マロンカシスほど強烈ではないものの、こちらも栗のケーキのイメージを覆す味わい。


ということで、パティスリーパクタージュのケーキ、4つ食べて、軽い疲労感が。
美しい外見と、剛速球な味わいと。
興奮しました。帰って来る時のテンションの低さはなんだったんだ?というぐらい。
栗のケーキ、どれもすごかったです。すごい。冒頭にも書きましたが、ぜひ食べてみるべき。


それにしてもちょっと思ったのですが、第一線で活躍するパティシエールさんの作るケーキって、フォルムはとても繊細で美しいのですが、味は男性パティシエ以上に男性的で無骨なケーキが多いような気が。
男性でも音を上げる過酷なパティスリーの厨房を生き抜いてきた女性だけあって、そんじょそこらの男なんかよりもよっぽど根性座ってるのは当然の事。そんな彼女たちの作るケーキは、なんというか、気迫がこもってますよね。それが伝わってくる。すごく好きです。そういうの。
パクタージュは、これは玉川学園行かないとだめかもなー。難しい栗のケーキがこれだけのレベルにあるのであれば、他のケーキもいろいろ食べてみたいです。