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おこもり中でも美味しいケーキ食べたい人は・・紹介記事書きました。


尾山台〜自由が丘リベンジマッチケーキツアー!

9月も終わりに近づき、今月は伊勢丹でばっかりケーキ買ってることに気づきました。
やっぱり1回ぐらいはケーキツアーしたいです。
どこに行こうか・・・
ケーキツアーの地図はたくさん用意してあります。
でも!
その前に、やっておきたいことがあったのです。
それは、
リベンジマッチ。


リベンジマッチといえば今話題の某テレビドラマが思い起こされますが、
その決め台詞に多少影響されたのかもしれません。
ともかく、行くぜ!


今年行ったケーキ屋さんの中で、特に悔しい思いをしたのが
オーボンヴュータンとエムコイデ。
オーボンヴュータンは、大雪の降った翌日に張り切って行ったら冬季休業。
急遽「オーボンヴュータンに行かない尾山台ケーキツアー」になってしまいました。
もう悔しくて悔しくて。
ずっと再訪の機会を狙ってました。
エムコイデについては、お店はやってたのですが、看板商品の「ジャンドゥーヤ」が出来上がってなくて。こちらも不本意でした。


ということで、今回は尾山台〜自由が丘リベンジマッチケーキツアーです!


今朝は、某朝の連続テレビ小説を見終わった瞬間に家を飛び出て、南北線へ。
そうしたらちょうどいい具合に目黒線直通の電車がやってきました。
これだと、大岡山で1回乗り換えるだけで尾山台に行かれるのです。
これはツイてる!
それで、尾山台駅に着いたのが8:59。
オーボンヴュータンへの道を歩きながら、「やってますようにやってますように・・・」と祈るような気持ちでした。
そして、尾山台ハッピーロードの南端に到着。果たして・・・

うし!やってる!
喜び勇んで店内に。
とても久しぶりにオーボンヴュータンのショーケースを見ると・・・
うーん、ケーキが揃ってない。
ネームプレートはあるのですが、ケーキがない列がいくつか。
揃ってるのは全体の7〜8割というところ。
中でもいちばん食べたかったミルフィーユがないのが痛い。痛すぎる。
一応店員さんに聞いてみたのですが、しばらくは出てこないらしい。
うーーーん・・・
オーボンヴュータン、午後になるとめぼしいアイテムは売り切れてしまうから、朝一に来たんだけど、朝早すぎると今度はまだ出来上がってないという・・・。
じゃあ一体いつ行けばいいんだーー??
まあ、しかたがない。
ケーキを3つチョイス。イートインで食べることに。
飲み物については、カウンターにメニューブックがあるのでそちらを、と言われてメニューブックをパラパラと拝見。
すると、最後の方のページに「クープ」が何種類も!
なに!オーボンヴュータン、クープやってるの!?
知らなかった・・・・
知らないほうが幸せだったかもしれないけど、知ってしまった以上、注文しないという選択肢がなかった。
でも、まずはケーキから。
ケーキ3つと紅茶です。

紅茶はストレートのフレイバーティーでした。どこの使ってるんだろ?
ケーキは、まずはオーボンヴュータンらしい古典ケーキ、ポロネーズから。

このアーモンドが刺さってるのがちょっとハリネズミを思わせて可愛いですよね。
フォークで切ってみました。

ちょっとぐちゃっとなってしまいましたが。
ポロネーズ、ふわふわのメレンゲはしっかり甘く、中にはドライフルーツがたっぷり、そしてお酒もしっかり効いている。
非の打ち所のないポロネーズです。素晴らしいです。


ラモームという名前のケーキ。

このケーキ、オリーブオイルのスポンジに、アプリコットをたっぷりと挟み込んでいるのです。
横から見ると、アプリコットがゴロンと入ってるのが分かる。

アプリコットはとっても酸っぱいです。甘酸っぱい。そして本当にたっぷり入ってる。
それを、甘いスポンジと甘いメレンゲでやさしく包み込んでる。
いいですね。これはとてもいいです。美味しいです。


そして、クァルテットという名前のケーキ。

上部の金粉+星がプリントされたチョコで、とってもスペイシーかつドリーミーな外見。
クァルテット=四重奏ということなのですが、ホワイトチョコ、ミルクチョコ、ビターチョコとあとは何だろ?チョコスポンジかな?
それで、このチョコチョコムースなのですが、とってもねっとりまったりとした食感。なんだろ、水ようかんみたいな舌触り・・・と言ってもわかりにくいか。
水ようかん?いや、フォアグラのテリーヌみたいな、って余計わからないですよね。すみません。
とにかく、とても濃厚で美味しいです。


正直、オーボンヴュータンの生ケーキは、当たり外れがある、と思ってます。
特にムース系はイマイチな時がある。
でも、今回は3つとも当たり。とっても美味しかったです。


・・・で、ケーキと紅茶を味わった後は、クープ行きます。
クープは6種類ぐらいあったのですが、店名を冠した「クープ・オーボンヴュータン」をいただきます。
どんなんだろ・・・
はい、これがオーボンヴュータンのクープです!

スプーンの大きさから、だいたいのサイズを測って欲しいのですが、そんなに量は多くない。
中心にすっくと立っているのは、洋梨。洋梨なんだけど、とっても小さいの。
「姫りんご」は知ってるけど「姫洋梨」ってあるのかな?
下にあるのは、自家製バニラアイス。
オーボンヴュータン、アイスも売ってるのは知ってたんだけど、食べるのは初めて。
オーボンヴュータン特製バニラアイス、バニラビーンズの量が半端じゃない。バカみたいにいっぱい入ってて、バニラバニラがすごい。
そして、洋梨のコンポートがフルーティーで美味しい!
上からかかってるキャラメルソースも、ちゃんと砂糖から作っているらしく、アイスの冷気で固まっちゃってるの。
オーボンヴュータンが作るクープならまずいはずがないと思ったけど、やっぱり素敵に美味しい。
もう予算は完全にオーバーなのですが、一片の悔いなし。
今度もまた絶対クープ頼む!


というわけで、まずはオーボンヴュータン、リベンジマッチ完了。
次はエムコイデだ。
大井町線に乗って自由が丘へ。
エムコイデは11時オープンだったと思ったけど、休業だったらどうしよう、と思ってお店に行ったところ、
「本日は12時オープンです」
の貼り紙が。
今10時。
あと2時間かあ。どうしよう。
とりあえず、自由が丘プラプラ散歩してみるか。
と、自由が丘自由行動してたのですが、
どう歩いてもパリ・セヴェイユの前を通過してしまう。
うーん、今日はパリセヴェは行く予定に入ってないので、スルースルー。
・・・でも、たしか、以前の記事のコメントでみるこさんがパリセヴェのタルトマロンを推していたような。
じゃあ、それがあるかどうかだけ確認してみるか。
と、店内へ。
結論から言うと、タルトマロンはなかったのですが、違うケーキを2つお持ち帰りになってました。
ここでまた予算オーバー。
自由が丘にはベンチがあちこちにあるので、お外で食べることに。
パリセヴェで買ってしまったケーキその1。新作「タルト・オ・フリュイ・ノワール」。

ずるいわこれ。こんなの買うでしょう。
手持ちのプラスティックフォークでガリガリと切りました。

もう手が真っ赤に染まってベトベトに。
でも以前ドゥーパティスリーアトウキョウでもらったウェットティッシュがありました!とっておいて正解。
で、この黒果実タルトですが、
すっっっごく美味しい!
とにかくブルーベリー&ブラックベリーが酸っぱくて酸っぱくて、酸味キツイのですが、
タルトの中にほんのちょっとカスタードクリームが入ってるんですよね。
その甘さと、タルトのアーモンドの甘さで、絶妙に中和している。
強烈な刺激。ガッツンガッツンくる。
すごいとしか言いようがない、です。


そして、もう1個、これもスルーできなかったケーキ、「ナルシス」。

これは、ほぼパリブレスト。
なんだけど、中にプラリネのクリームと、カスタードクリームがダブルで入ってるのです。
となると、パリブレストよりはマイルドになるのかな?と思って食べてみたのですが、
こちらもカツンときました。きましたよ。
カスタードがぼてぼてに濃厚で、プラリネクリームの濃さに一歩も引けを取っていない。
そして、固焼きのシュー生地にザクザクナッツ。
すごいよ!すごすぎるよパリセヴェ。


・・・・と、軽く感動を覚えたのはいいのですが、時刻はまだ11時。
もうこれ以上はお金使えないし。カフェに入ることもままならず、うつろに自由が丘を放浪して、過ごすこと1時間。
ようやくエムコイデ、オープンしました。
小さなショーケースを見ると、今日はけっこうケーキ揃ってる。
お目当てのジャンドゥーヤもある!
そのかわり「本日のケーキ」だけはまだ出来てませんでした。
ともあれ、まずはジャンドゥーヤを。そして、その他に2つ、合計3個をチョイスしました。
エムコイデの持ち歩き時間は30分なので、そこからは超特急で家に帰らないと。
帰りは東横線→副都心線直通→丸ノ内線というルート。
大急ぎで帰ってきました。所要時間約40分。ちょっとオーバーです。
家に帰って、ケーキを冷蔵庫へ。
それからしばらくはたまった仕事を片付けて、空腹になるのを待ちます。
そしてお三時。ランカクラシックを淹れてケーキの時間です。


エムコイデのケーキ、まずはムースカフェ。

円柱形のムースに、上にベージュ色のマカロン。さらに上にナッツのトッピング。
マカロンをはずしてみると、下にもナッツが。

断面図。

味のほうなのですが、名前の通りコーヒーのムースです。
ほんとにコーヒーのムース。・・・あとは、んーと、マカロンはねっちょりしてて美味しい。
んー。


オペラシトロン。

オペラなのにシトロン??その発想を買いました。
横から見たところ。

レモンのバタークリームはさっぱりしてさわやかな酸味。
バタークリーム好きとしては、なかなか良い感じです。
でも、オペラか?と言うと、オペラではないよなー。
ビターチョコの代わりにホワイトチョコ、というのは分かるけど、
コーヒーの代わりにレモン果汁、というのは、ちょっと強引でないかい?
レモンのケーキとしてはそこそこ美味しいとは思うけど・・・


そして、最後に来ましたジャンドゥーヤ。リベンジマッチです。

ちょっとドキドキです。
そのせいで、断面図撮り忘れた。
ともかく、食べてみます。
・・・・。
なるほど。
これは、美味しいフォンダンショコラなんですね。
なるほど。
なるほど。
むー。
ごめんなさい、自分はちょっとこれ物足りないです。
ハードル上げ過ぎたというのもあるけど、ごく普通の、美味しいフォンダンショコラですよね。
これだけたっぷり生クリーム載っけるのであれば、チョコ味はもっともっと濃厚でないと均衡が取れないように思うのですが。
チョコケーキ苦手な人にはいいバランスかもしれないけど、チョコ中毒者にとってはちょっと弱い。弱いです。


ラヴィルリエのケーキのコメント欄で、ラヴィルリエ=東京で言えばエムコイデ、と書いたのですが、今回エムコイデのケーキ3つ食べて、やっぱり似てるかもと感じました。
オーソドックスなケーキをしっかりと丁寧に作っていて、誰にとっても食べやすいし、間違いなく美味しいし。
それはとっても素晴らしいこと。
決して嫌いじゃないです。好感持てます。
でも、自分はオーボンの容赦無いリキュール使いやパリセヴェの容赦無い酸味と濃厚さに、どうしようもなく惹かれてしまうんですねー。
もちろん、エムコイデみたいな店も、絶対に必要です。いろんなタイプのパティスリーがないと、面白くない。
でも、ラヴィルリエにしてもエムコイデにしても、普段使いにはいいと思うのですが、ランキング1番の店ではない。大行列する店ではない。現状はちょっと違うのではないかなーと思いました。


・・・ということで、今回のリベンジマッチケーキツアー、無事に、というか、予算の倍お金使ってしまってほんとひどい目に会いましたが、美味しいケーキいっぱい食べられて満足です。
いや、満足ではないです。オーボンヴュータンのミルフィーユ食べてない!
次回は11時頃に行ってみます。
自由が丘も、行きたいケーキ屋さん山ほどあるので、またケーキツアー組まないと。