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ラヴィルリエがマパテにやって来た!ヤァ!ヤァ!ヤァ!

新宿伊勢丹のマ・パティスリーのラインナップに驚かされることは多いのですが、ラインナップに「ラヴィルリエ」の名前が載った時には、我が目を疑いました。
だってラヴィルリエ、大阪のパティスリーじゃないですか!
どうするの?焼き菓子だけ持ってくるの?ケーキ空輸?というかなに?
と疑問符だらけだったのですが、次第に状況が明らかに。
どうやら、期間中大阪のお店を閉めて、東京にキッチンを借りて生ケーキ制作するらしい。
すっげーーーー
すごいよマ・パティスリー!関西の人気パティスリーにそこまでさせるとは。
誰が企画して誰がオファーしたのかわかりませんが、考えた人は頭がどうかしてる。
でもまあ、関西からの刺客、受けて立つしかないでしょう。


ラヴィルリエがマパテに出店するのは18日からの1週間。
でも、このダイアリー読んでくださる方はおわかりかと思いますが、自分はマパテの初日はほぼスルーしているのです。
初日って、パティシエさんが直接店に立っていたりするので、いい面もあるのですが、反面、商品が未着!とか、傍若無人な突撃兵がいたりとか、お店のオペレーションが混乱したりとかで、何度か苦い思いをしてきたので、基本2日目に行くことにしているのです。
そうしたら、案の定ラヴィルリエ初日はかなり行列ができていた模様。夕方にはケーキ完売したとか。
じゃあ、少し早めに行くかなー
・・・ということで、ほぼ10時ジャストに伊勢丹のB1入口へ。
開店30分前。
果たして行列は・・・

誰もいないんー!!
やった!1番乗りじゃん!
というかちょっと拍子抜け。
やっぱり2日目に来る作戦は間違っていなかった模様です。


開店までの30分間は、入口前に直立してKindleで「ボールルームへようこそ」を読んでました。
Kindleがあるとほんと時間あっという間にたつので、大変助かる。
そうこうする間に開店の時間。
マパテに一直線。
1番最初にショーケースへ。
でも、10:30の開店と同時に並んだのは、10人いなかった。
なんだ、楽勝じゃん。


そして、いざケーキのショーケースを眺めてみると・・・
なんか、ベージュ色のケーキがずらっと並んでる。
とっても地味な造形のケーキが多い印象。
チョコケーキは2種類。
タルトアブリコが1種類。
それ以外は薄茶色のケーキがズラリ。
その中でひときわ目立っていたのが、「ピエール・タンタシオン」のビビッドな緑色。
さてさて、どうするか。
うーーーーーんんんん・・
茶色いケーキが並んでいたのは予想外だったのですが、そういうケーキこそ実力がモロに出る。
そちらがそういう気なら、こちらもその意図を汲みますよ。
ということで、茶色いケーキを中心に購入しました。5個。
タンタシオンは最後まで悩んだのですが、今回はスルー。


ラヴィルリエのケーキ、まずトップバッターは、古典菓子「ミゼラブル」。

これ、生地にかなり大きな気泡があいてるんですよね。
他の店のミゼラブルはどうだったかなー。
食べてみました。
気泡があいた生地は、もっちりむっちり。フォカッチャみたいな食感。
バタークリームは塩気じゅうぶん、ラムレーズンが入ってお酒もたっぷり。
美味しいです。
シャンドワゾーのような、びっくりするほどの美味しさ!とは言わないけど、これはなかなか美味しいです。「ミゼラブルっていいよなー・・・」と、改めて感じさせるケーキ。


次も古典的ケーキ、サンマルク。「サンマルク・マ・ファソン」です。

まさに教科書通りのサンマルク。言ってしまえば、とっても地味。
でも、これも美味しいなー。
表面のキャラメリゼがほろ苦くて、バニラ&チョコのクリームも美味しい。
オーソドックスなケーキだけに、なんか変わったことをしたくなるところを、王道中の王道でまとめていて、王道の美味しさ。


こちらも古典ケーキ、パリブレスト。「パリブレスト・アロンジェ」です。

プラリネがとってもきれいに搾り出されているのです。

最近はもうパリブレストと言ってもドーナッツ型してないのが当たり前になってきましたよね。
これも、エクレアのようなパリブレスト。
でも、味はごくごく正統派。
プラリネが香ばしく、シュー生地が香ばしく、上に散らしたナッツが香ばしく。
手堅く美味しい。


・・・と、ここまで「ケーキの歴史」の教科書に必ず載るような古典的なケーキを3連続で食べましたが、どれも、「このケーキはこの味!」という間違いのない美味しさ。
とても美味しいし、自分はこういうまっとうなケーキ、好きですね。
でも、東京の有名パティスリーのケーキは、見かけも味も、圧倒的なプレゼンテーションでねじ伏せるじゃないですか。ああいう「宝石のような」ケーキを食べている人にとっては、ちょっと地味に感じるのではないかなーという思いも。


次のケーキいきます。次は「トライトリス・アグリューム」。

説明では、ノワゼット(ヘーゼルナッツ)・キャラメル・レモン・・のケーキ。
でも、レモンの酸味はそれほど感じないかな。ほんのり香る程度。
ヘーゼルナッツの生地とキャラメルのクリームが主役。
しみじみと美味しい。
上に載ったマカロンも美味しいです。
マカロンの中にはレモンピールが入ってました。
これも、レモンの酸味をもっときつくして意外性を出そうと思えばできるのでしょうが、ヘーゼルナッツの美味しさをきちんと味わうことをメインに据えている。
だから、「うわ、これ、なに、すご!」という感想じゃなくて、「いいよねーこれ、いいよねー」という気持ちになる。
それを満足感ととるか物足りないと感じるかは人によって違うでしょうね。


最後、テメレール。

しかしまあ、見事にどれも茶色いケーキですな。
これはキャラメルのバタークリームに、中にはあんずとオレンジのジュレが入っているとか。
断面。

中のジュレ、それだけをすくって食べるとかなり酸味あるんだけど、全体を一緒に食べるとちょうどいいアクセントに。
なぜなら、やっぱり主役は焼きメレンゲ・ナッツ・キャラメルの3者のコクにあるから。
いいなーこれも。すごくいい。



・・・ということで、ラヴィルリエのケーキ5つ食べました。
個々のケーキのところでも書きましたが、ラヴィルリエのケーキは、とても「じみ」でした。この「じみ」は「地味」とも書くし、「滋味」とも書くことができる。
派手さはないけど、どれも正統派の美味しさ、古典的な味わい。
自分は好感持ちました。
でも、大行列して食べるというのは、ちょっと違うような気がしますね。
気が向いた時にお店に行って、1〜2個ケーキ買って、茶色いケーキを紅茶と一緒に食べてホッとする。
そんな用途に向いたケーキだと思います。
今回のマパテでケーキ買った人の感想はどうだろうか。
見た目のきらびやかさや味の意外性などはあんまりないから、そっち系のケーキが好きな人には受けないかもしれない。
まあそっち系が好きな人は、伊勢丹に他にもいっぱいそういうケーキ売ってるので、そっち買ったほうがいいかもしれないですねー。
「サンマルク」とか「ミゼラブル」とか「パリブレスト」なんて名前にときめく人は必食です。