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おこもり中でも美味しいケーキ食べたい人は・・紹介記事書きました。


千歳烏山ケーキツアー!

プレジールの捧シェフが独立して先日オープンしたお店、その名もズバリ「ユウササゲ」。
場所はなんと千歳烏山。
千歳烏山といえば名店ラ・ヴィエイユ・フランスほか、ケーキ屋さんがひしめきあってる。
そんな場所にオープンするとは!びっくりです。
とりあえずユウササゲとラ・ヴィエイユ・フランス行ってこよう!千歳烏山行かねば!
・・・と予定を組んでいたのですが、ラ・ヴィエイユ・フランス、新宿伊勢丹についこないだ催事出店してきまして。
もちろん買いました。買っちゃいました。我慢できなかった。

美味しかった。
なので、今回の千歳烏山ケーキツアー、ラ・ヴィエイユ・フランスはあえて行かず、その他のケーキ店をまわることにルート変更。
ラ・ヴィエイユ・フランス行かなくても、千歳烏山にはケーキ屋さんまだまだある。
こんな感じ。

ユウササゲは北口だけど、他は南口の一直線に並んでる。
すごいなあ千歳烏山。
まあいいや。とにかく行ってきます。


新宿から京王線に乗って15分程度。千歳烏山に到着。

西口側の改札を出て、北側の出口を出ます。
そこから細い商店街をまっすぐ。
つきあたりにJAのファーマーズマーケットがあるので、その右隣にある細い道を入っていきます。

すると郵便局があって、その対面にユウササゲがあります。
位置関係としてはこんな。

最初ちょっと迷っちゃったよ。

新店らしく、明るくて清潔な店内。
ショーケースには美味しそうなケーキがズラリ。
とりあえず絶対に買おうと思ってたのは、捧シェフのスペシャリテ「パルファン」。
でも、それ以外にも美味しそうなケーキが多くて。
店員さんが言うには、昨日からメロンのショートケーキが発売されていて、おすすめだとか。
メロンのショートケーキかあ。好きなんだけど。
今回は泣く泣く断念。
ムラング・シャンティもあったんだけど断念。
ほんと断腸の思いで4つセレクト。


ユウササゲを後にして、千歳烏山駅へバッカゲン。
南口へ・・・と思ったら、踏切が。
この踏切、全然あかないよ!タイムロスがつらい。
千歳烏山の北から南に移動する時は踏切ではなくて地下の自由通路を使うことを推奨します。
なんとか踏切を渡り、南口の商店街を抜けて、たどり着いたのが「キャトルセゾン」。

店内にはカフェスペースがあって、親子連れが美味しそうにケーキ食べてました。
地元民に愛されている店、という感じがします。
ケーキは・・・と見ると、スタンダードなケーキから、意外なケーキまで。
びっくりしたのが、「シャンプノアーズ」があったこと。
シャンプノアーズ!イル・プルーのスペシャリテ!こんな所でお目にかかれるとは!当然買い。
で、お会計しようとしたらモンブランがあることを発見。
しかもここのモンブラン、注文を受けてからマロンペースト絞る本格派。
1時間以内に食べるよう制限時間つき。
それは当然買うでしょう。
ということで4つ購入。


キャトルセゾンから歩くこと1〜2分。最後の目的地、「ル・プティ・ポワソン」へ。

ル・プティ・ポワソン、本当に小さい店です。
店内も2人ぐらいしか入らないんじゃないかな。
そして、基本的に焼き菓子系しか置いてない。
特徴的なのが、チーズケーキが3種類あること。
普通の「チーズケーキ」、「ちょっと大人のチーズケーキ」、「大人のチーズケーキ」の3種類。
「ちょっと大人」はパルミジャーノチーズ、「大人の」はゴルゴンゾーラチーズが入っているらしい。
ここは思い切っていちばんクセの強そうな「大人のチーズケーキ」を購入。
その他シュークリームとか焼き菓子系合計4つ購入。
・・・ということで、3軒12個のケーキをぶら下げて千歳烏山駅へ。
そこから大急ぎで帰ってきました。汗かいちゃった。


アールグレイを淹れて、まずはとにかく制限時間付きのモンブランを食べないと。ということで、最初は「キャトルセゾン」のケーキです。
モンブラン。

背が高い。そして、注文を受けてから絞ったにしてはマロンペーストの絞りがキレイ。
切ってみると、マロンペーストかなりやわやわで、ちょっとつぶれちゃいましたが、断面。

台は焼きメレンゲ。中は生クリームのみ。シンプルイズベストなモンブランです。
どうかな・・・と思いながら食べてみましたが、美味しい!
焼きメレンゲはふんわりと軽め。生クリームはミルキーで、軽めのマロンペーストに甘味をプラス。誰にでも親しまれる食べやすいモンブランですが、モンブランマニアも納得のクオリティの高さ。やるじゃない。


いちごのショートケーキ。

面白い外見のショートケーキですよね。かぶきおる。
生クリームはほんのりピンク色。
食べてみると、スポンジ(ジェノワーズ)が軽くシロップを吸っているみたい。
しっとりしてる。そしてそのせいかスポンジ自体がけっこう甘い。
生クリームは軽めだけど、スポンジと上のいちごジャムが甘いので、全体としては甘いもの好きが喜ぶ甘さになってる。いちごミルク味。子供喜ぶよねーこれ。


シャンプノアーズ。

言わずと知れたシャンパンのケーキ。
・・・なんですが、これはちょっと上掛けのチョコが厚すぎるかな〜〜
シャンプノアーズは繊細な味わいが身上なんだけど、ちょーっと大味かも。
何層にもなっていて細かい仕事をしているのはよくわかる。


ガトーショコラ。

別添で生クリームつき。そういうところエライ。
生クリームはほんのり甘いです。無糖ではない。
ガトーショコラ自体は濃厚!というほどではない。オーソドックスな味わい。食べやすい。


・・・というとで、キャトルセゾン、モンブランはかなりレベル高いです。その他のケーキも健闘していると言えるのでは。
千歳烏山ケーキ激戦区にあって生き残っているのは伊達ではない。


次に、いよいよユウササゲのケーキ。
まず最初は、スペシャリテのパルファン。

可愛い・・美しい・・惚れる。
切ってみました。

上のメレンゲに目が行きがちですが、実はタルトの占める割合がかなり高いのがわかります。
ワクワクしながら食べてみました。
!!!これは!
うっまーい!
自分、プレジールのケーキは催事でいくつか食べたことあるのですが、パルファンは食べてなかったんです。恥ずかしながら。
だけど、パルファン、これはすごいですね。
まあ元々自分メレンゲ大好きなので、それもあるんだけど。
食べた瞬間のバラ感がすごい。その後にふんわりメレンゲの甘さがくる。
そこからラズベリーの酸味が。
ここまでは女性的。
なんだけど、最後にはタルトのザクザク・ゴツゴツした食感がガツンとくる。
それは男性的。
そう、このケーキ、フェミニンとマスキュリンの両方の要素を持っている。
「あしゅら男爵ケーキ」と呼ぼう。


コンパレゾン。

スカしたフォルムですね。なんのケーキか、あえて正体不明なのか。
切ってみました。

なんだろ、これ?
・・・と思って食べてみました。
すると、ミルクチョコの甘さと、レモンの酸味が。
チョコはかなりやさしい甘さ。レモンは酸味だけじゃなくてピールの苦味も。
そして下にはナッツ入りのクランチチョコ。
これも重層的なケーキですね。さわやかなだけじゃない。


サントノーレピスターシュ。

これ、シューのフォンダンがちょっと剥がれちゃいました。ちょっと不恰好。
かなり大きめのサントノーレです。
断面。

これは・・・もろピスタチオ!
豆々しさがすごい。
ここのところ豆を感じさせるピスタチオにご無沙汰だったので、これは来ましたね。
下のラズベリーも濃厚なので、全体としてはものすごくヘヴィー。
これ1個だけでも大満足。
欲を言えば下のパイはもう少しサクサクであって欲しかったかも。
・・・と、ここまででお腹いっぱいに。
サントノーレピスターシュはすごく美味しかったけど、刻が見えた。
のでしばし小休止。


・・・休憩後は、紅茶ダージリンセカンドフラッシュ淹れなおして、次のケーキへ。
フォレノワール。伝統菓子。

んまーいい!!
ルエール・サンクのフォレノワールといい、ここのところフォレノワールの当たりが続いてるな。喜ばしい。
キルシュに漬けたチェリーをたっぷり使っているのはもちろん、チョコスポンジもお酒がきいてて、ババのようにびしょびしょ。小さいけれどパンチがきいていて、とても美味しい。
ふーむ、なるほど。さすが名シェフと言われるだけのことはありますね。
捧シェフのケーキ、どれも美味しかったです。
ここはまた来ないとダメだ。


そして、最後はル・プティ・ポワソンのケーキです。
まずは、お子様厳禁の「大人のチーズケーキ」を。

上には飴がけした胡桃がボール状になって載ってます。
はてさて、ゴルゴンゾーラはどうかな?
とおそるおそる食べてみました。
うん、たしかにチーズ臭い!塩っぱい!
これはダメな人はダメだろうなー。
自分は平気。
でも、全然甘くないのね。あくまでも大人仕様。
なので、上に載ったくるみをかじりながら交互に食べるとちょうどいい。
自分は嫌いじゃないです、これ。


ガトーバスク。定番中の定番ですね。

なんか中が紫色ですよ?何かと思ってみると、

ブルーベリー。
ふーん。
でも、正直このブルーベリー、ちょっと微妙だったり。
生地も、もうちょっとギリギリまで焼いて欲しかったり。
うーむ。


シュー・ア・ラ・クレーム。ここのスペシャリテだそうです。

かじってみました。

バニラたっぷりのカスタードクリームはぽってりとして美味。
シューは多分買った時点ではパリッとしてたのだろうけど、少し時間が経っちゃったのでパリッと感がなくなってた。
ほんと申し訳ない。
でも、なかなか美味しいシュークリームです。


最後、チェリーのクラフティ。

これは、ガトーバスクよりは美味しい。卵感がしっかりしてて。
クラフティとかフランとか好きなので、美味しくいただけました。


ル・プティ・ポワソン、悪くない。けど、もうひと押し欲しい気もする。
焦げる寸前まで焼いて欲しいよなーとちょっと思ったり。



ということで、ラ・ヴィエイユ・フランスに行かない千歳烏山ケーキツアー、無事終了しました。
ユウササゲ美味しかったなー。
次回はラ・ヴィエイユ・フランスも行きますよ!