Nyao's Funtime!!

nyao(♂)の不可逆な日々を、チェスの騎士のように不規則にたどたどしく綴っていこうと思っています。

拙著「ケーキツアー入門」好評発売中!

ケーキツアー入門: おいしいケーキ食べ歩きのススメ

Kindle版
¥1,728から
(2018/4/27 00:00時点)


おしごと依頼等はnyaofunhouse★gmail.com(★→@)まで


アマイタマシイKindle

甘魂者の聖典!「アマイタマシイ」Kindle版好評発売中!!詳細は画像をクリック!
紙媒体でも復刊ドットコムから発売決定!
→復刊ドットコムのページ

長見良の魔法世界

Nyao's Funtime!!は漫画「ファンタジウム」と
長見良の魔法世界を応援します!
「ファンタジウム・パーフェクトエディション」電子書籍で配信開始!

ファンタジウム(1)【Kindle版】

おこもり中でも美味しいケーキ食べたい人は・・紹介記事書きました。


「アーティストファイル2008」と「ターナー賞展」

昨日は六本木で2つの展覧会を観てきました。
1つは、会期が5/6までの国立新美術館「アーティストファイル2008」

もうひとつは、森美術館で4/25スタートの「ターナー賞展」。

この2つの展覧会が両方観られる4/25-5/6までの期間を狙っていました。


「アーティストファイル」は名前の通り注目の現代アート作家を適当にピックアップして並べた展覧会。
目的はさわひらきさんの新作≪hako≫でしたが、素晴らしかったです。
これまでの作品に頻出してた木馬、駱駝、飛行機、観覧車といったわかりやすいモチーフを最小限に抑えて、6箇所で同時に投影されている6種類の映像が、それぞれ違った世界観を呈しながら、全体がきっちりリンクしているという。
それは「波」をモチーフとした静謐な世界。
波打ち際を飛ぶ鳥、岸辺から打ち上げられる花火、柱時計、路と海のメタモルフォーゼ・・・。
動きがほとんどない、普通だったら退屈に思える映像に、ついうっとりと見入ってしまう。他のお客さんも足早に立ち去る人はほとんどいませんでした。


さわひらきさん以外のアーティストも総じて良かったです。
特にエリナ・ブロテルス(Elina Brotherus)とポリクセニ・パパペトルー (Polixeni Papapetrou)の両者とも「外国勢、写真、女性」が共通の2人がとってもよかった。
エリナさんの、ほとんど抽象画のような作品が、よく見るとほんのわずかなディテールでそれが風景写真とわかる作品は杉本博司の海のシリーズのようでもあり、

また「景色を眺める人を後ろから撮る」シリーズもよかった。

↓で作品たくさん見られます。
http://www.sag.se/foto/elinabrotherus/elina.html

Elina Brotherus: The New Painting

Elina Brotherus: The New Painting



ポリクセニ・パパペトルー(絶対名前覚えられない)さんのは、荒涼とした風景の中に、19世紀〜1960年代の服を着た子供たちによる、ストーリー性を感じさせる写真作品でした。

いくつかの作品にみられた、闇の中にスポットライトを当てられた子供の、ファンタジックでちょいダークの作品は、ちょっとグレゴリー・クリュードソン的な風合いを感じました。

「hanging rock」のシリーズはやっぱりあれですよね。

ピクニック at ハンギング・ロック ディレクターズ・カット版 [DVD]

ピクニック at ハンギング・ロック ディレクターズ・カット版 [DVD]

公式サイト:http://polixenipapapetrou.net/
他にも「不思議の国のアリス」をモチーフにした作品「Wonderland」なんてのもある。
海外のいくつかのギャラリーでは実際の作品取り扱ってるみたいだし、ちょっと値段聞いてみようかな・・・。
http://www.stillsgallery.com.au/