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Johnny "Hammond" Smith "Gambler's Life"の解説文があまりにも心無い件

CTI傘下のKUDU / Salvationレーベルの人気盤を格安で再発した良心企画"I LOVE KUDU"シリーズで、頼んでいたCDが届きました。

Virgin Land

Virgin Land

Gambler’s Life

Gambler’s Life


両方ともMDでしか持ってなかったので、嬉しい。やったやった〜と思いながら、
どれどれと"Gambler's Life"の解説文を読んでびっくり。
なんだかこき下ろされてますけど?
なんじゃこれ?と文章を最後まで読むと

LP発売時のライナーノーツを転載しています

・・・だけどこんなレベルの文章だったら載せないほうがよかったんでは?
で、頭にきたのと、当時の日本においてジャズファンクがいかに冷遇されていたかがよく分かるので晒します。

(前略)
それでは、このアルバムの試みが、サウンドづくりが、成功しているか?という事ですが、まず、ジョニー・ハモンドのエレクトリック・ピアノとシンセサイザー、特に前者について云うなら、少なくとも彼のピアノは彼なりの味を出し得ていると云えます。
普通オルガニストがピアノを弾くと、そのタッチがどうしても遅れ勝ちで、モタつき気味になる。こういう一般的な欠点はこのアルバムのハモンドにも当てはまりますが、そうした細かいところを気にしなければ、ユニークなフィーリングがかもし出されている事は確かです。
ジョニー・ハモンドがピアノを弾いた、今でこそ、やや珍らしい感じではありますが、元々彼はスタートはピアニストで、プロになってしばらくして、ワイルド・ビル・デイヴィスのプレイに魅せられてオルガンに転向した人ですし、CTI専属以前は別として、それ以後も、アルバムでは『CTIカリフォルニア・コンサート』で、ステージでは、第1回のCTI・ジャズ・イン・ジャパンのステージで、オルガンと共にピアノも弾いているのです。
こうした条件を考えるならば、彼が目先の新しさや、ほんのちょとの気まぐれ、等からピアノに向かったのではない事は明らかであり、彼なりのピアノという楽器に対する思い入れや、技巧が表現されてくるのは極めてナチュラルな結果である訳です。
次に、ミゼルの編曲を含めた全体のサウンドはどうか、という点ですが、SLのサウンド・イフェクトを使ったり、地のままの会話がそっくり収録されていたり、というややトリッキーな試みを加味しても、正直なところ”意余って、力たらず”気味なところが少々耳につきます。全体にフレッシュでパワーフル、ダイナミックにしてソウルフル、、という雰囲気は充分に感じとれますが、若干消化不良の感なきにしもあらずというのがクールに判断した結果です。
それでは、このアルバムが失敗作で、千円札を2枚半も出して買ったら損をするのか?
そんな事は決してありません。この作品くらいの水準のアルバムは立派に合格点に価しますし、”特選盤”と云わないまでも、ひとつのコンテンポラリー・サウンド的な意図を、ある程度具体化したアルバムとして、その意欲を高く評価したいと思います。(富岡澄夫)

「クールに判断した」じゃないでしょうが。あんたの視野が狭いだけだっつうの!
この人はきっとジャズ以外のブラックミュージックは全く聴いたことがなかったんでしょうね。
不得手な分野だったら引き受けなきゃいいのに。


関連で、以前記事にしたブルーノート解説本がひどかった・・というのも書いてます。

自分の持っている「完全ブルーノート・ブック」における、Bobbi Humphrey"Blacks And Blues"のレコード評。

BN3作目。デビュー作(4379)で質の高いジャズ・フルート奏法を示した彼女も、ここでは時流にまかせたフュージョン演奏で、実力を十分発揮するには至っていない。(小川隆夫)

そーんな言い方しなくたって・・・。いいレコードですよ?

基本的に音楽については「ひとつのジャンルだけに執着する人」とはあまり付き合えないです。
それは別にしても、一般人が「これ好き、あれ嫌い」とか言うのは全然いいんですけど、少なくともプロが解説を頼まれたらもう少し見聞を深めてよぉぉ。ね。