行ってきました。谷中のジェニー・ホルツァー展。
http://www.scaithebathhouse.com/ja/exhibition/data/060908jenny_holzer/
自分にとってものすごく衝撃的だった水戸芸術館での大規模な個展の前後あたりから、彼女の代名詞だった電光掲示板のようなガジェット的なアイテムから、骨や皮膚、石といったより物質的なオブジェへの「刻印」へと表現方法を変えていたわけですが、近年では歴史的建造物に巨大なプロジェクターでメッセージを投影する"Xenon"シリーズを展開していて、今回はそのXenonシリーズの写真作品と、久々電光掲示板的なLEDガジェットのインスタレーションで構成されていました。
Xenonプロジェクトを写したモノクロの写真作品は、それそのものがとても美しい作品として昇華されていました。でも欲を言えば現場に居合わせたい。日本でもやらないかな〜・・・でも日本は法律関係いろいろうるさいからなぁ・・。
もうひとつのLEDのインスタレーションは、壁面いっぱいに小さな電光掲示板が整然と並び、ほぼ同時に同じメッセージを横スクロールで流していました。
それぞれのガジェットは赤と青のLEDで構成され、赤い文字に青のドットがスパークしたり、組み合わせて紫の文字になったり。
・・・さすがに貫禄の迫力。
ただ個人的には、LED作品は安心感があるけどもXenonプロジェクトのほうにより惹かれますね。
彼女のメッセージの強度はそれだけ巨大な器を要求しているところまできているように感じます。