ご多分に漏れず、Amazonにはずいぶんお世話になっています。
それまでだったら、本屋に行ってレコード屋に行ってビデオ屋に行って・・・・・ふう。
とあちこち歩き回らなければならなかったのが、自宅で全部済むというのは、やっぱり楽だしありがたい。
値段も、DVDの新作なら20％OFFの場合が多いし、輸入盤CDも米盤ならかなり安い。
本はさすがに定価だけど、エッチな本も照れずに買えるのは強い。
・・・じゃあAmazonで買い物するようになって、タワレコとかHMVに
全く行かなくなったかというと、そうでもない。
試しにいまタワレコとHMVのポイントカード見てますけど、
タワレコが去年の11月15日作成で78ポイント（購入金額￥39,000相当）
HMVが去年の8月16日作成で54ポイント（購入金額￥54,000相当）。
結構買っている。
それはなんでかというと、少なくとも自分にとっては、Amazonには
「試聴機コーナー」がないからなのです。
確かにAmazonのサイトでもかなりのCDが一部の曲をReal Playerで
試聴できるようにはなっているけども、そういうことではなくて、
タワレコにしても、HMVにしても、３連、５連、あるいは１０連の
CD試聴機１台１台が、それぞれひとつの「ミニ・セレクトショップ」になっていて、
試聴機のまわりに貼り付けられたスタッフのレコメンド文を読みながら
次々とCDを（ある意味）ザッピングして、「これは・・！」という
お気に入りを買う、ということがAmazonではほとんどできない。
これがかなり痛い。
たとえば、今日買ってきたサミーデイヴィスJr.とバディ・リッチのライブ盤なんかは
渋谷HMVのジャズ売り場に試聴コーナーがなければ、おそらく
気が付かずにいたわけで、こういう隠れた名盤に光を当てる「啓蒙活動」は
今のAmazonではほとんど望むべくもない。
結果として、知ってる曲や、絶対に買うと決めている新譜などはAmazonで、
レコード屋では試聴して気に入ったCDを買う、とそれぞれの利用法が
はっきりと分かれてきました。
Amazonもこの部分が弱いことは十分意識しているみたいで、
「マイストア」機能や、「カスタマーレビュー」、「リストマニア」機能などで
補完しようとしているみたいですが、いまいちうまくいってない。
そこで登場するのがAmazonのアフェリエイト「アソシエイト・プログラム」で、
このシステムを有効に利用して、本当にセンスのある人たちが
気軽によいレコードや本やDVDを紹介できるようになったのは
とても画期的なことだと思うのです。
はてなダイアリーでいうと、id:third_stoneさんのところとか、
ほんとに造詣が深くてすばらしい。
こうした素敵なサイトの出現・発展がAmazonを媒介としてどんどん
出てくるようになると、良い音楽を探す側にとっては本当にありがたいことだと思うし、
逆にAmazonは売上に寄与してくれる優れた「伝道者」にとって役に立つリソースを
もっと頑張って提供するべき。そうなると、実店舗にとってはかなり脅威になるのではないかと思うのです。
